自学のススメ

勉強の仕方ややる気の見つけ方…困っている君にそっとアドバイスします。

テスト勉強のしかた・英語と国語

テスト勉強を頑張る甥っ子へ

 

 

勉強の調子はどうかな。

ワークを繰り返し解くことも、そもそも勉強することもしんどいと思う。嫌々してないかな。僕は嫌でもやってるならいいと思うよ。勉強する理由なんて、今は見つけられなくても仕方ない。とりあえず「しなきゃいけないからする」ってだけでいい。将来役に立つとか言われても、わからないもんね。ゆくゆく勉強する理由を見つけられたら十分だよ。

 

今日は英語と国語のテスト勉強のしかたを話してみようか。

 

3.英語

これまでに受けたテストを見返してみよう。リスニングと穴埋め問題、並べ替え問題、英文の読み取り問題、英作文があるよね。リスニングは得意みたいだから、穴埋め問題から順番に話をしようか。

 

定期テストで聞かれる穴埋め問題には、2つの種類がある。上に書かれた日本語に合う英文になるように「単語や熟語を答える問題」と、「英文法を答える問題」の2種類だ。勉強しやすいから、中学生は英文法の練習をたくさん行うことが多いように思う。ワークもほとんどが英文法も練習だしね。ただし、先生が問題として出しやすいのは、単語や熟語の方だったりする。

だから、単語や熟語の発音と意味を交互に声に出しながら書いて、最低5回は練習しよう。覚えることが目的だから、ワークや教科書など印刷された文字を見ながら書こう。自分が書いた文字を見ながら書くと、もしも書き間違えたことに気付かずに練習したら、間違って覚えてしまう。二度手間になるから、印刷の文字を見るのがコツだよ。

並べ替え問題は、文法の形や語順を覚えているか確かめる問題。だから、テスト範囲の英文法の語順や、場所や時を表す言葉の順番を身に着けよう。

英文の読み取り問題は、教科書やワークの文がそのまま出てくる問題と、初めて見る文を読み取る問題の2種類がある。教科書やワークの方なら、準備がバッチリできるはず。だから何度も読んで、和訳をして練習をしよう。

英作文は、英文法の語順や単語、熟語、これまでに習ったことすべてが必要。今はまだないかもしれないけど、英語に表しやすい文を考える…ということもしなければならない。ちょっとハードルが高いから、またいずれ話そう。

 

テストの配点は先生の作り方によって違うと思う。でも、大まかに考えてみると…

  • リスニング…20点分
  • 単語・熟語の穴埋め問題…10点
  • 英文法の穴埋め問題…10点
  • 並べ替え問題…10点
  • 英文読み取り問題…20点✕2題
  • 英作文…10点

中1の場合は、読み取り問題が1題だけ出される代わりに、穴埋めや並べ替えが多くなっているかもしれない。

だから、練習しやすい「単語・熟語」「英文法」「英文読み取り」をワークで2周はしよう。簡単に解けた問題は1回でOK。間違えた問題は2回、または3回とやり直そう。

自分が取りたい点数が70点なら、英作文は後回しでいい。先生によって、ワークの英作文の問題を丸暗すれば解ける場合と、文法や単語を使ってしっかり自分で作る場合とあるから、時間が厳しそうならテスト勉強としてあてなくていいよ。

 

4.国語

国語は他の教科と比べると、テスト勉強がしにくいみたいだね。大きく分けて、練習が必要な問題と、授業ノートの復習が必要な問題の2つに分かれているから、それぞれ勉強方法をお話ししよう。

練習が必要な問題は、漢字と文法。実力テストでは10問くらいしか出なくても、定期テストでは20問から30問くらい出されることもある。テスト範囲の漢字練習は3周するといいんじゃないかな。テスト勉強でなくても、習った漢字は頑張って使うようにすること。めんどくさいからってひらがなでばかり書いていると、普通に書けていたはずの漢字も書けなくなっちゃう…なんてこともある。これまで、そんな子をたくさん見てきたから間違いないよ。文法もワークで2周、3周と練習をしよう。国文法をちゃんと身につけておくと、英文法もわかるようになるからおすすめだよ。いつかその理由も話をしたいね。

授業ノートの復習が必要なのは、教科書の説明文や小説の本文を使って出される読解問題。授業中の先生の説明に沿って問題が作られるから、本文中の指示語や問いかけの 内容を知るために、授業ノートを見ながら教科書本文を読もう。必要ならノートに書かれた説明を、改めて教科書に書き込んでもいいと思うよ。

教科書とセットになったワークがあれば、授業ノートを見返したあとに2周解くようにしよう。ノートを見返してワークを解いて答え合わせして、もう一度ノートを見直してワークを解くと、内容がしっかり頭に入ると思う。

今回は古文と漢文が出題範囲になってるみたいだね。初めて古典を読んだみたいだから、なおさら「歴史的仮名遣い」は現代仮名遣いに書き換えられるようにしよう。1問2点の問題として、3,4問くらいは出される気がする。

ということで、点数配分を考えてみると…

  • 漢字・文法問題…40点
  • 読解問題…30点✕2問

先生の出し方にもよるけど、定期テストでは漢字はすごく重視される。1問2点で15問出されるなんてことも珍しくない。

 

 

テスト勉強のしかたは人それぞれだけど、基本的なしかたを説明したつもりだ。今回やってみて、うまくいったところとうまくいかなかったところを考えて、次のテスト勉強のしかたを変えるようにしよう。

 

振り返り方は、テストが終わってすべての結果が返ってきたら話そう。

テスト勉強のしかた・理科社会と数学

テスト勉強を頑張る甥っ子へ。

 

 

先日テスト勉強について話したけど、調子はどうかな。お母さんのスマホのカメラでワークを見せてもらいながら話したから、多少はテスト勉強のしかたは想像できたかな。

ただ、口で説明しただけだと忘れてしまうかもしれないし、ずーっと話をしたからわかりにくかったところもあるかもしれない。

改めて、文章でまとめて話をしたいと思います。

 

中学のテスト勉強は、学校のワークと授業ノート、プリントを2周しよう。そして自分が取りたい点数によって、一生懸命がんばりたいところとそうでないところがあるから、ワークを使ってどの部分に力を入れるか考えてみよう。

 

 

定期テストと実力テストでは、勉強のしかたが違う。今回は定期テストの勉強のしかたを説明するよ。科目ごとに分けて考えていこう。

 

1.理科、社会の場合

実は…理科や社会は、テスト勉強がしやすいワークの作り方をしてる。だから苦手でも、何度もワークを解けば点数が取りやすい科目なんだ。提出するために全部解くと思うけど、すぐに答えが出てくるくらい身についているなら、ムリして繰り返さなくてもいい。一度全部解いて合ってたら赤で丸をつけて、間違えてしまった問題だけ消しゴムで消して、何度も繰り返せば勉強しやすいよ

ワークはたいてい、

  • 教科書のまとめ、用語の穴埋め、=基本問題
  • 覚えたことを使って確かめる問題=標準問題
  • 資料の読み取り、章のまとめ問題=応用問題

の3つのレベルに分けられる。

だいたいは、基本問題で30点分、標準問題で30~40点分、応用問題で30点分出されると思っておけばいい。

もし40点取りたいのなら、ワークを開いた左のページにある『教科書のまとめ、用語の穴埋め』を2周、3周と繰り返して覚えよう。これで30点ゲット。そして右にある『覚えたことを使って確かめる問題』を1周。テスト範囲の中から半分、覚えやすそうな内容やもう少しで出来そうな内容を選んで、さらに1~2周しよう。

もし70点取りたいなら、『教科書のまとめ、用語の穴埋め』『覚えたことを確かめる問題』を2周、3周と繰り返そう。そして『資料の読み取り、章のまとめ問題』の中から半分、自分の好きなところを頑張ろう。

これから成績が上がって、頑張って80点以上取りたい!と思えるようになったら、『資料の読み取り、章のまとめ問題』も頑張って全部解けるようにしよう。テストを作る先生が問題をいじって出すかもしれないから、なぜその答えになるのか、理由を説明できるようにしよう。

 

 

2.数学の場合

定期テストの場合、比例・反比例の「比例定数」などの用語問題はテストに出やすいと思う。数学は解けない問題を探すために、ワークを1周解いてみよう。そして解けなかった問題を見つけることが点数を伸ばすチャンス!「あった~!これだ~!」って宝探しするくらいに考えよう。

理科や社会のように、ワークの問題は下のように分かれている。

  • 用語、式に表す、短い計算問題=基本問題
  • 分数や小数、カッコを使った計算問題、個数や代金の文章題、グラフの読み取り問題=標準問題
  • 文章問題=応用問題

数学は「方程式」や「比例と反比例」のような章ごとに、前のページから後ろのページに進むにつれて難しくなっていく。なので、後ろのページまで出来るようになるほど、高い点数が取れると考えよう。

 

例えば、ワークに『比例・反比例』の内容が20ページあるとしよう。

40点取りたければ、1ページ目から10ページ目まで。

70点取りたければ、1ページ目から16ページ目まで。

90点取りたければ全部。

 

それをテスト範囲に合わせて、ページ数を決めていこう。取りたい点数に合わせて、力を入れる範囲を決めると勉強しやすいと思う。ちょっと余分に頑張ることもコツの一つ。学校に提出する分だけはちゃんと解いて、テストで点数を取るための勉強は別にして考えよう。

こないだ聞いた話では、今までに習った範囲も出るんだったね。今回は『方程式、比例・反比例、平面図形+今までに習った内容(正の数と負の数、文字と式)』が出るけど、比例・反比例が点数の半分以上出るという話だった。

比例・反比例はワークの8割分、特に頑張ってやっていこう。ただ、今までに習った内容というのは、初めにワークの章のまとめページを解いて、解けなかったところだけ振り返るといいと思う。文字と式の「等式・不等式」の問題が解けなければ、そこだけ復習する、とかね。

 

 

どこを解くといいのか分からなければ、また話をしようか。

 

 

かなり長くなってしまったので、英語と国語は別に書くことにするよ。

【はじめに】勉強の仕方、教えます

初めにおことわりをいたします。

 

一つ。

私はこのブログを、私の甥に読んでほしいと思って書く手紙としています。
読んでくださった方が「このアイディア使えるかも」と思ってくださって、試して頂けたら私にとっても嬉しいことなので、ブログという形を取りました。

 

二つ。

タイトルは正確ではありません。私が一番教えたいのは、勉強の仕方を構築するヒントです。わかりやすいタイトルにするため、当たらずとも遠からずなものを採用しました。

何を勉強するのか自分で判断し、実行することが成績を伸ばす一番の方法だと思っています。様々な勉強方法を模索し、その時の自分に合った方法を採用するのが最も効率的だと思います。ただしそれはなかなかにハードルが高いので、私の考える勉強方法を試してみて、最もいい方法を使ってほしい。

 

 

 

学習塾のスタッフとして働いて、よく聞く言葉がありました。

 

『勉強の仕方がわからない。』

 

例えばこんな言い方で表されます。

  • 勉強の仕方がわからないから、手に付かない。
  • 勉強の仕方がわからないから、何をしたらいいのかわからない。
  • 勉強の仕方がわからないから、何を使ったらいいのかわからない。

…などなど。

 

自学をしたがらない子を持つ親御さんは、勉強の仕方がわからないから勉強をしないのだと考えます。
自学ができない子は、勉強の仕方がわからないから勉強ができないのだと考えます。

 

特にやる気のない子を持つ親御さんは、勉強の仕方さえわかれば子どもは勉強をする、と考えることが多いように感じます。そこで個別指導塾に行き、勉強の仕方の指導を求め、宿題を求めます。
子どもは出された宿題をこなします。講師は生徒の成績を上げたいと思って、あれこれと指導をします。宿題をしなければ叱ることもあるでしょう。

 

ただ、その場その場で勉強内容を指示しているだけで、勉強方法として蓄えられているとは言い難い…気がします。いくらやる気があってそこそこそこそこ出来る子でも、指示されたことだけをこなして点数が上がった子は、指示がなくなると点数が落ちてしまうんですよね。中3の受験期まで進学塾に通い、相応の点数で受験をクリアした子が、高1の中間考査の成績が芳しくなくて塾を探す、ということは少なくありません。むしろ学習塾にとっては、問い合わせの多いおいしい時期です。

 

 

なぜ思うような成績が取れなかったのか?

 

自学をする力がなかったから、と私は考えます。

 

目標点を取るために何をすべきか、自分が何を苦手としていてどこを克服すべきか。
それを考えることができれば、少なくとも「何をしたらいいのかわからない」という事態は避けられます。

 

なので、私はここで甥っ子たちに…

  • 自分なりの勉強方法を見つける、常時カスタマイズするためのアイディア
  • 勉強するにあたっての考え方

を示したいと思います。
これは使える!という問題集や参考書があれば、私なりの使い方も示すことも考えています。それを郵送して送ったりして…。

 

一気に記事を増やすことはできないと思うので、記事を読む甥っ子やその母、または偶然この記事を読まれた方は、気長に見ていてください。

 


私の手紙が、君の悩みを少しでも解消できますように。
そして、甥っ子に宛てたこの手紙が、皆さんのヒントになりますように。